子どもたちが世界を身近に感じることができる|Global Citizenship Education Program

4月21日に、第六回目となる『Global Citizenship Education Program』に参加してきました。

子どもたちとの触れ合いの中で学んだことや、どんなことをやったのかを書きたいと思います。

Global Citizenship Education Programとは?

僕も所属している世界経済フォーラム若手メンバー(Global Shapers)による体験型教育プログラムのことで、目的は、以下となっています。

『日本で生活する小学生世代の子供たちが、その時々の世界で話題となっている様々なジャンルにわたるテーマ・課題に触れることで「世界」を自身に近いものと感じる機会を提供し、「Global Citizen」としての第一歩を踏み出すきっかけづくりに寄与する』

プログラム実施の背景

何故今このプログラムが必要なのかというと、

  • 世界は国家や宗教などにより分断されているが、各国・各地で抱える課題は共通的なものが多い(環境、紛争、経済など)
  • 今後、経済や技術の進展により世界中の人々が繋がり、より活発に交流・移動する世の中が実現する。それにより国家・地域間の境界が今一段と曖昧になる中、「世界」を主語として捉えることのできる「Global Citizen」の重要性が増す
  • 「Global Citizen」として必要な知識、教養、視野を身につけるためには、早い段階から各種話題に触れる等の準備が有効である 

という観点からこのプログラムが必要だと、僕たちは考えいます。

Global Citizenship Educationとは?

そもそもGlobal Citizenship Educationは、UNESCO(国際連合教育科学文化機関)が強化している取り組みの一つです。

Global citizenship educationとは、地球レベルの課題に対してローカル・グローバルの両側面において積極的な役割を担うことを促進すること、また最終的には、公正、平和、寛容、無差別、安全、そして持続可能な世界の実現に積極的に寄与する人材を育成することを目的とする


Global Citizenshipには3つの概念的な側面が存在する
認知の側面:知識力、理解力、クリティカルシンキング力の習得
社会感情の側面:共通の人類への帰属意識、ならびに共通の価値観や責任、共感、結束や違い・多様性を尊重する力
行動の側面:地域レベル、国家レベル、そしてグローバルのレベルでより平和で持続可能な世界の実現に向けて責任をもって行動する力

ABC’s of Global Citizenship Education (UNESCO)

実際のプログラム内容

実際のプログラムは現在も行われており、全体としては以下の内容で実施されています。

テーマは多岐にわたっており、Global Shapers CommunityのメンバーやOBOGなど関係者がボランティアで講師を行っています。

第8回:スポーツとダイバシティに参加

やはり僕として馴染みの深い、スポーツとダイバシティのテーマの会に参加させていただきました。

まず最初は、日本財団パラリンピックサポートセンターの前田有香さんから、パラリンピックの歴史や意義について、子ども向けにクイズを交えながら、レッスン。
子どもたちはみんな積極的に手をあげ、軽々とクイズに答えていきます(僕が分からないクイズもたくさん!!)

せっかくの機会という事で、競泳元日本代表ということで紹介をしてもらい、Youtubeの動画を使って、子どもたちに自分の経歴を紹介しました。
2012年まで現役だったので、知られていないだろうなぁと思いましたが、元日本代表という事で、子どもたちが目を輝かせてくれたのは本当にうれしかった。

最後にはみんなでボッチャ体験。シンプルながら戦略が必要なこの競技に大人も子どもも夢中に。
チームに分かれて、作戦を練っているところなどは、真剣なまなざしでした。

最後には子どもたちと自己紹介。終わった後にはサインを求められたりして、照れくさいながらも子どもたちに少しでも夢が与えられたのではないかと思っています。

感じた事・学んだこと

子どもたちって、本当に良くも悪くも影響を受けやすいのだなぁと思いました。だからこそ子どもの教育は本当に大事だし、難しい。

個人的には、親の役目は環境を整える、という一点のみだと思っているのですが、今回プログラムのように、色んなことを知れる、というのはなかなかないなぁと思っています。
そんななか、各世代の子供たちにはいろいろな世界を見せてあげることが大事だなぁと本当に思いました。

  • 小学生には、夢に触れる機会を
  • 中学生には、目標に触れる機会を
  • 高校生には、社会に触れる機会を

いかにこの活動を持続可能なプログラムにしていくか。課題は山積みですが、子どもたちの笑顔は間違いなくたくさんあり、大満足でした。