スポーツの強みってなんだろう?
それを見つける為に、気になるセミナーに参加してきました。
登壇者は、スラムダンク勝利学で有名なスポーツドクター辻先生と元フットサル日本代表の北原さん。
テーマは、「自分との向き合い方に悩む方々へ ~現在そして新しい挑戦における強みの見出し方~」でした。
講義の中の内容と、感じたことを書いていきたいと思います。
北原さんは、実は昔はゴールキーパーとして活躍していた。
ただ、小学校5年生のときにコーチから大きな宣告を受ける。
「身長が小さいからゴールキーパーじゃなくてフィールドプレイヤーになれ」といわれる。
東京都でも選抜に選ばれる優秀な選手だったにも関わらず、いきなりの宣告は、大きな挫折だったとの事。
これって凄い衝撃だと思っていて、いきなりの挫折。こんなことを経験できるスポーツというのは良いなぁと思います。テストの勉強では、がんばったのに点数取れない、なんてことはないですよね。理不尽な挫折ってかなり大事だなぁと。
その後中学生になってから、気がついたのは、「周りも努力をしていて、追いつけない」ということ。
そこで自分が身長が小さいことも含めて、周りとは違った練習をしなければと思って、スーパーボールで練習した。
努力する、という事に対して満足せず、周りに追いつく為に、周りよりも上手くなる為に何をするか、ということを考えること、それを実行することというのは非常に素晴らしいですよね。もちろんスーパーボールのことも素晴らしいですが。
人間には相反する6つのニーズがあり、人間関係を上手くするには、どれを大事にしているかをお互いに認識する必要がある
1 安定・安心。平穏な毎日を送りたいというニーズ。
2 バラエティ。変化に富んでいたり、違うことをしたいというニーズ。
3 自己重要感。人から認められたい、人前で注目を浴びたいというニーズ。
4 愛とつながり。人から必要とされたい、愛される存在でいたいというニーズ。
5 成長。もっと高いレベルに行きたい、次のステップに進みたいというニーズ。
6 貢献。人に何かを与え、喜んでもらいたいというニーズ
水泳では少ない”相手”との繋がり。スポーツにおいて、チームが目指すのは”勝利”そこに対して色々な考えがあるもののお互いに目指すところが同じという前提なので、こういった共通言語があると組織が動きやすくなりそう。
ただ、チームの目指すところが”勝利”ということが強すぎると、相手を殴ったりスポーツマンシップに反することをやっても良いとなってしまう。ただ、チームとしては目指すのは勝利という事は非常にジレンマを感じていた。
定義は非常に大変だなぁと思うシーン。目指す先というポイントがずれるとかなりチームが良くないことになる。スポーツが勝利至上主義ではいけないんだなぁと思います。
そこでチームにやっていたのは、ダニエルキムの成功循環モデル。結構これをやっているなぁと思っていた。
「関係の質:①」→「思考の質:②」→「行動の質:③」→「結果の質:④」とやることで成功するというこのモデル。モデルの説明はさておき、自分の行動を何かの体系だったものにあわせて考えるという思考は、フォーメーションなどの体系的なスポーツだからこそある行動なのかもしれない。
文明人は、結果を外に求めていきがち。よくあるのが「インドで自分探し」。そんなところに自分は無い。
確かにこの辺りは凄く分かる。シリコンバレーなどでYOGAブームになっているなぁと思うけれども、瞑想に近いことをスポーツ選手は常にやっている。自分の感情や感覚をコントロールする必要があるから。
けれども自分をコントロールしている”方法”を言語化できていないので、価値が伝わっていた。
こういったスポーツ選手の強みを体系化していく、ということを是非やってもらいたいし、自分でもやっていきたい。自分自身、なぜ上手くいったのかを言語化できるようにしていきたい。
自分の良い結果を再現させる為に、自分の振り返りとしても言語化するというスキルも今後必要になってくるだろう。
結果を可能な限り細かくして、それぞれの影響度を測って、しっかりと自分を分析してもらいたい。