スポーツに競技横断コミュニティが必要なワケ

先日、”よんななスポーツ会”というイベントを主催しました。

“よんなな”とは、47都道府県の”よんなな”の事で、公務員主催の”よんなな会”という熱い集まりがあります。

詳しい説明はForbesさんに任せるとして、なぜ僕が”よんななスポーツ会”をやる事になったのか、やってみてどうだったのかをつらつらと書いていこうと思います。

 そんな中、「公務員がカッコいい」と思われる世の中を創りたいと声を大にするのが、総務省から神奈川県庁に出向している脇雅昭だ。脇は5年前に“よんなな会”という、国家公務員と地方公務員が一堂に介する会を立ち上げた。この会では成果をあげた公務員や政治家、著名人などの講演を聞き、その後に交流会を行う
※ForbesJapanより引用( https://forbesjapan.com/articles/detail/18500)

よんななスポーツ会をやる事になった背景

脇さんが主催する”よんなな会”や”よんなな○○会”に色々と参加していたのがきっかけです。
周りの志高い人たちが集まって交流することで、新しい活動が生まれているのを見て、「あ、これ、スポーツ界でもやった方が良い」、そう思っていました。

けれども人間、「やったら良いよね」ということはおざなりにするもの。笑
そんな中、二つの出会いが「やらなければいけない!!」という気持ちに変えてくれたのです。

横浜市オリパラ職員のIさんの話


一つ目の出会いが、横浜市のオリパラ担当であるIさんからの質問。
「オリンピック前に横浜にイギリスの水泳代表選手が合宿しに来るんですが何したら良いですか?」

唐突に交流の中で出てきた質問でした。

正直心の中では、そんなの神奈川県水泳連盟に聞けば良いじゃないか、と思いました。
ところが話を聞いていると繋がっているのは偉い人が多く、なかなか現場に繋がれていないとのこと。
僕の中ではかなりの衝撃。

それはもったないと、競泳選手はもちろん、友人にお願いして飛込選手のS君を紹介することになりました。

飛込選手を紹介したときに、せっかくなので僕も同席させてもらったら、Iさんが分からなかった事や、悩んでいたことがサクサク解決。
また、S君が困っていたことなどもIさんに相談したら、どうやら解決がされそう。

思いを持つ人たちが繋がるだけでこんなにもお互いの悩みが解決されるのだと、繋がるということの大切さを知りました。

救急救命アプリを展開するGさんの話


二つ目の出会いが、救命アプリを展開しているGさんとの出会い。

「小坂さん、オリンピックって救命率が下がるんですよ。何とかできないですかね」

との相談。

アスリートとして恥ずかしながら、オリンピックにそんな課題があることも知りませんでしたし、多分Gさんに出会わなければ知りませんでした。

大きく二つの問題があるから救命率が下がってしまうのです。(もちろん対策はされていると思いますが)
・オリンピックを見に来る人が増えるのに救急車は増えない
・道路を封鎖するので、現場到着までに時間が掛かってしまう

こんな問題こそ、アスリートが積極的に発信すべき内容ですし、やらなければいけないことだと強く痛感しました。

元々持っていた思いもありましたが、二つの素敵な出会いがあって、”よんななスポーツ会”をやろうと決めました。

よんななスポーツ会で何を目指すのか

最終的に目指すのは、”熱い志を持つ人だけのスポーツ横断のコミュニティを作る”ということ。

じゃあ、今回は何やったのか、という事では、全員でワークショップを行いました。
コミュニティというからには、全員が有機的に繋がる必要があると思い、ワークショップをやろうと。

更にワークショップの目的は二つに絞ってみました。
①その後の懇親会で、リソースのシェアをしやすい素地をつくる
②チームになり、自分のアイデアを共有することで内省・創発を促す

スーパーファシリテーター小林さんとタッグを組んで、全員でワークショップを行いました。

全員で共有し、全員で考える。

大切な事はOneAction

全員に常にお願いしていたことは「参加後、スポーツの可能性を広げる新しい”One Action”を行う」ということ。

ワークショップをやって、全員が良い顔をしているんですが、「アー良かった」で終わっては、勿体無いので、是非参加者の皆さんには、何かしらの”One Action”をお願いしました。

僕にとっての”One Action”はある意味これなのかもしれません。笑

やってみて感じたこと

全員が課題を持っていて、全員が能力を持っているという事を痛感しました。

例えば、Aさんが持っている課題をBさんのノウハウや能力で解決でき、Bさんが持つ課題をCさんのノウハウや能力で解決できた、といったような相互解決が行われていたりもしました。

これこそ、僕がやりたかったことだと。僕一人では限界があるので、繋がることでまだ解決方法が見えていない問題でも解決できるようになるのだと思いました。

またスポーツ界によって風習が違いすぎ、お互いにとって新たな気付きになるということも。
異なる競技の人たちが交わることで
「え!?そんな事できるんだ!ラクロス業界では!!それ競泳業界にもあればなぁ・・・」といった気付きもあったりと、僕自身も聞いていて勉強になりました。

参加してくれた皆さんのおかげで素敵な会になりました。ありがとうございました!

まだ参加していない方、ひとつの競技内の中だけで悩んでいないで、課題を皆でシェアして、皆で課題解決していきましょう!!

 

運営の皆さん、本当にお疲れ様でした。
場所を提供いただいたFiNCさん、ありがとうございました!

次回、また熱い場が作れることを楽しみにしています!