サッカーでは、強い選手が移籍するときの移籍金が子ども時代に所属していた育成元のクラブチームにお金が支払われる仕組みがあることを知ってますか?
と、偉そうに言いつつ、自分も何となく存在があるらしい、くらいしか知りませんでした。
最近、水泳関連のサービス「トレシェア」をリリースしたのですが、どうにか水泳界を良くする仕掛けをもっと生み出せないかと思い、調べていたらこの制度を思い出しました。
改めて調べてみると良くできている仕組みだな、と思って、今回はこれを解説したいと思います。
FIFAがやっている仕組み「連帯貢献金」
連帯貢献金は、簡単に言うと移籍金の一部がジュニア時代に所属していたチームに支払われる制度です。
図で示すとこんな感じに。
もちろん、クラブチームは、この連帯移籍金の目当てに育成しているわけではありませんが、クラブにまとまったお金が入ることで施設の改善などを積極的に投資することが出来るようになる為、更に良い選手を育てられるようになることは言うまでもありません。
厳密には、連帯貢献金は一律ではなく、幼いころの分配金は低く設定されているところなど、しっかりと考えられています。
12歳~15歳の所属していたクラブ:所属年数×0.25%
16歳~23歳の所属していたクラブ:所属年数×0.5%
残念ながらこれは海外移籍の話なので、日本サッカー界では適用されていません。
水泳や他の協議でもこの考え導入してみてはどうか?
残念ながら水泳では、サッカーのように大金が動くことはないのは事実です。
ただ、微々たる金額でもお金は動いている。
例えばワールドカップの優勝賞金(優勝しても15万とかだけど)の数%が育成クラブに入るとか、そういう仕組みは出来ると思っています。
ここで重要だと考えるのは、実際にお金が入る仕組みではなく、しっかりとジュニア時代の育成コーチも報われる仕組みを作るということ。
どうしても水泳だと日本代表に入っている選手とその時点で所属しているクラブが注目されがちです。
ただ、ジュニア育成でも優秀なコーチがいるけれどもあまり注目されていない。
どうしてもコーチとして有名になっていくには、大学生・社会人のコーチを目指さざるを得ないというのは少し問題だと思っています。
年齢など関係なく、優秀な人、頑張っている人が報われる仕組みがつくれたら、よりスポーツに関わりたい人が増えると思っています。
水泳界を良くしたい人がいたら是非なんか仕掛けましょう!
改めて学んだことがあったのでアウトプット。
水泳でもジュニアのコーチがもっと報われる仕組みにできないかなぁ・・・??https://t.co/kFq9rUEKn7— ゆうま 🇯🇵 元水泳世界2位の経営者 (@yuma_kosaka) August 29, 2022