スポーツチームに、続々と新たなスポンサーが増えてきています。
露出をメインとした単純な広告価値から、チーム運営による事業収益を見込んでていたり、共同で商品開発をしたりと、様々な取り組みが行われています。
一方、アスリート個人の価値というのはまだまだ発揮できていないと思います。今回はアスリートの価値について書きます。
アスリートは、この行動が出来ているのか
いきなりですが、「capeta」というレーシング漫画のワンシーンを見て頂きます。15歳の源 奈臣(主人公のライバル)がレースに優勝した翌日のシーンです。
※capeta6巻より引用
何を感じたでしょうか。
レースを終わった日にレース結果をまとめ、分析し、翌日に新幹線に乗って
「あなたのレースはこうでした」と報告をしに行く。
普通なら、せいぜい「ありがとうございました」程度ですよね。
ずっと考えていた、アスリートの価値
僕は現役時代に、KONAMIスポーツクラブに所属をし、支援をしていただきながら、デサント、ミズノ、アシックスなどの水着メーカーなどからの物品提供や、個人の方からも様々な形で大小ありながらも支援をしていただいていました。(もちろん親にも)
支援をしてもらいながらも、
「自分の価値って何だろう」とずっと悩んでいました。僕に価値なんてあるんだろうか?と自問自答していました。
僕自身がイメージしていたスポンサー価値というのは”ロス五輪モデル“と呼ばれる露出量を中心とした考え方でした。露出をし、広告価値を追求すべきなのだろうと。
広告価値を最大限高めるためには、勝つことを追求すべきで、その他はソコソコで良いと思っていました。
けれども、capetaのこのシーンを読んで、「勝つことは当たり前で、その他でこそアスリートの価値が出てくる!」という考えに至りました。
先日投稿した記事「SNS×アスリート|アスリートの投稿で購買行動が変わる」にあるように、アスリートが持つ価値は様々な方向で成長しています。けれども、広告価値という視点からは大きくずれていないのではないでしょうか。
アスリートが提供すべきは代理戦争による感動
同じく「capeta」のワンシーンを見て頂きます。主人公である、平 勝平田の祝勝会でのスピーチのシーンです。
※capeta28巻より引用
自分を支援してくれるスポンサーに対して、”今”、アスリートが持つべき意識はまさにこれです。
「スポンサーの代わりに戦っている」
広告価値は常に他者との戦いになります。オリンピックが過ぎ去り、スポーツへの興味関心は当然ながら下がります。
そんな中、スポンサーを獲得し続けるには、この意識を持ち、スポンサーの人が「自分の分身が必死に戦ってくれている」と思ってもらえるような行動をすることです。
まとめ
オリンピックが近づき、その先を考えるアスリートがこれから意識すべき事は、以下の事だと考えています。
- スポンサーに対して丁寧な報告をする
- スポンサーの代わりに戦っているという意識を持つ
- スポンサーの分身として必死に活動していると思ってもらえるような行動をする
もうオリンピックまであと少し。このスポーツのムーブメントを永続的に続けられるよう、一組でも多くのアスリートとスポンサーの良い関係性が出来ますように。
最後になりましたが、引用させて頂きました、作者の曽田正人先生、共同原作者の冨山玖呂先生、講談社の方々には厚く御礼申し上げます。
※画像引用問題がありましたらすぐに取り下げさせて頂きますのでお問合せよりご連絡頂ければと思います。
追記
Twitterや直接の連絡でアスリートやコーチ・チーム関係者、スポンサーの方からまでたくさんの反応を頂いています。めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます!
簡単に反応の一部をご紹介・・・
代理戦争。選手を通じての勝負事。私を支援してくださる方々に同じ視界を共有できる存在でありたいと思っています。
— Sunny / Make Your Own Ball Day (@sunny_strength) January 31, 2020
オリンピック後にもスポンサーを集める方法 | アスリート×スポンサー https://t.co/MdfFFu5qhK
部活OBOG支援にも言えるかな
— 木下裕司/Yuji Kinoshita (@YUU_TDLparty) December 21, 2019
要はお金を払う側の納得感
・スポンサーに対して丁寧な報告をする
・スポンサーの代わりに戦っているという意識を持つ
・スポンサーの分身として必死に活動していると思ってもらえるような行動をする
オリンピック後にもスポンサーを集める方法 https://t.co/CSSkhG9Lk4
スポンサードアスリートに求められるのは勝つことではない。
— 神谷🦍IRONMANを9時間27分のパパサラリーマン (@TK_tri_KONA) December 21, 2019
勝つのは当然、その他の部分にアスリートの価値が出る。
経済効果だけでなく、代理で戦うことによる夢や体験、その他に何を提供できるのか🤔
息子に対しても、収入だけでなく夢や体験を提供できる親になりたいね🙋♂️https://t.co/FRkzWQ1ZRr
競泳元世界2位の @yuma_kosaka さんのブログ。
— れっきぃ|parnovi, Inc. (@rekiamo) December 21, 2019
これ何にでも共通で、自分が
☑️応援者に丁寧な報告をする
☑️応援者の代わりに戦っているという意識を持つ
☑️応援者の分身として必死に活動していると思ってもらえる行動をする
ができてやっと応援者が増えてくんだろうなぁ〜https://t.co/iQfFDcQt8e
読ませて頂きました。
— YUTO UDAGAWA(宇田川雄翔)FUTSAL (@udayuto) January 30, 2020
すごく考えさせられる内容で参考になりました!
スポンサーについてすごく理解できました。
— Kasumi🇦🇺 (@AusKasumi) January 30, 2020
考えさせられる部分も多くあったので、トライアスリートの彼にも読んでもらおうと思います!
#FCふじざくら のこういうところ、すごくいい👏👏
— 石田みなみ IshidaMinami (@ishidaminami__3) March 7, 2020
個人で気が付けない部分をチーム・クラブ側が促してくれるのは有り難い。
もちろん、自ら学ぶ姿勢がなければ何の意味もないけど。
そういう選手・人が自然と集まってる印象。2年でチームコンセプトや色が浸透してるのは素晴らしい。#女子サッカー https://t.co/ubLmPTRh1I
これは勉強になる!
— 注連内博之📪 (@hero11apex) December 22, 2019
僕はアスリートでもないし
現在行ってる自身の
クラウドファンディングで頭いっぱいで、リターンを購入してもらおうとしてたけど
僕が売るのはリターンじゃなくて
ストーリー(過程)と勝つ姿(結果)を見せることなんだ!! https://t.co/kNbcnRrmKk
競泳元日本代表:小坂さん(@yuma_kosaka)による「アスリートが提供できる価値」。
— 白石幸平|Kohei Shiraishi (@Kohei2Shiraishi) December 21, 2019
アスリートに限らず、ビジネスマンであれ、組織であれ、″提供価値″を模索し、研磨することはとても大事で、難しい事。
しかしこれを怠らず、反復/継続している人や組織には″強さ″を感じる。https://t.co/VHloZ1LeMi
— 船田麻友 (@ge_mayuge) January 30, 2020
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