マーケティングをやっている人ならば避けて通れない問題。
それがコンバージョンレート(CVR)。
一般的には広告やECサイト、サービス提供サイトなどで使われる用語です。
きっかけは役員との喧嘩
この記事を書こうと思ったきっかけは、役員との喧嘩でした。
自分が立てた売上計画に対して役員が、「この数字は理解できない!」と喧嘩スタートが原因です。
まぁ喧嘩とはいえ、大人なのでどうやら話し合っていくとお互いの常識が違うということでした。
CVRをPV(ページビュー)で考えるか、UU(ユニークユーザー)で考えるかの違いでした。
一応解説をしておくと、PVはユーザー数に関係なく、何回そのページが表示されたかを指します。
一方UUは、何回ページを見たかではなく、何人がそのサイトに来たかを指します。
Google Analyticsでは、セッション、という定義も有りますが、一旦は割愛。
結論としては、CVRはPVで測ってもUUで測ってもどっちでも良いのですが、それぞれ数字の特性を把握した上で、どちらにするかを決めた方が良いですね。
PVの特性とUUの特性を見てみよう。
PVは、アクションの数値なのでそれぞれのアクションに対しての数値を見ていきます。
UUは、ユーザーの数値なのでそれぞれのユーザーに対しての数値を見ていきます。
何となくこれは意識しておいてください。
これからは、PVとUUのそれぞれのCVRの特性を見ていきましょう。
どっちもCVRだとややこしいので、便宜上、PVで見たCVRをPCVR。UUで見たCVRをUCVRとします。
では、早速見ていきましょう。
ECサイトを例にして考える
さて、これからはECサイト例として考えていきます。その他のパターンも考えられますが、ECが一番複雑なので、これを利用していきます。
まずは、同条件だった場合で見るべき数値の違いを説明していきます。
赤字で書かれている部分がそれぞれのパターンで見るべき数値ですね。
同じ条件だとしてもUCVRとPCVRの%が違う事が分かると思います。
また、それぞれの特性が違うと言う事は、売上を見ていくまでの数字が作り方が異なります。
そう、UCVRの場合は、ユーザーの平均購買単価を見ていきます。
PCVRの場合は、平均商品単価を見ていきます。
同じ事ですが、微妙に異なるので要注意。
UCVRで計画を立てる時と、PCVRで計画を立てる時に異なるんですね。
単純化するとこうなります。UUは、UU、UCVR、平均購買単価があれば売上計画を立てる事が出来ます。
一方PVはPV,、PCVR、平均商品単価があれば売上計画を立てることが出来ます。
これを間違えるととんでもないことになります。
例えばこの例だと、UCVRを平均商品単価で考えてしまう場合です。
本当は5000円の売上が立つ見込みがあるのにもかかわらず、1000円となってしまいます。
また、反対に以下の場合だと、
PCVRが平均購買単価で考えてしまい、数字が異なってきます。
これは、怖いですね。
まとめ
PVにするべきか、UUにすべきかは、サービスによって異なります。
また、同様に対処が異なってきます。
例えば、単一商品で、1ユーザーがリピート購入しないようなものの場合、PVを軸にしない方が良いです。
PCVRを向上させる為には、流入を増やす事もそうですが、ページを回遊させない様にする!ということも出来てしまうからです。※もちろん常識からしてそんな事はやりませんが。
そんな事をするよりもUUを向上させる、流入を増やす方に注力させることが重要になります。1ユーザーが複数ページをたくさん見てくれても、あんまり意味はありませんからね。
(もちろん色んなページを見てもらえると、CV率が上がると言う事もありますが・・・)
結果が出始めたら、どちらの数値を見ることも重要ですが、数字の意味を理解しておくようにしましょう。
皆さんが良いWEBマーケティングが出来るように祈っています!