このストーリーを書いてもらおうと思ったのは、「価値観が合う人たちと仕事ができるようにしたい」からです。
ありがたいことに、仕事の相談を頂く機会が増えてきました。
どのご相談もビジネス観点では魅力的だったり、可能性をとても感じる相談を多く頂けています。
一方で、僕は仕事が全てではない、と思っているタイプの人間なので
ベンチャー的な、とんでもない熱量をそのビジネスにかけている方々と、自分の温度差を感じることが多々ありました。
その方々が良いとか、自分が正しいというわけではなく、これは価値観・そして相性なんだろうな、と思っています。
だからこそ、自分として大切にしている価値観なんかをストーリーとして整理してもらいました。
文字ばかりで読みづらいかと思いますが、是非読んでみて頂いて、共感して頂ける方とご一緒できればな、と思っています。
この記事について|ライターより
小坂悠真という人を紹介しようとすると、肩書きがいくつも出てきます。
代表、取締役、CMO、マーケター、プロデューサー。
過去には競泳でも、世界二位になるような結果を残しています。
ただ、肩書きや実績が増えるほど、逆に見えにくくなるものがあります。
「この人は結局、何をしてきた人なのか」
そして、
「何に熱が入る人なのか」
取材の最初に小坂が話したのは、実績の自慢ではありませんでした。
「ありがたいことに色々と結果は出せています。でも、実績に集まってくる人や仕事を求めている人と仕事をしたいわけじゃないんです。自分が大事にしている事を大事にしてくれる人、もしくは共感してくれる人と一緒に仕事がしたいんです。でも、自分が大事にしている根幹を人に伝えるのがすごく難しいんですよね」
たしかに、インタビューをしたところ、本人の仕事には一貫した“型”がありました。
けれども、それは年表や職歴の羅列では伝わりません。
現場での判断、決め方、前に進める順番。
そういう「選択」の中にこそ、その人の情熱が出る。
だから今回は、ストーリーとしてまとめさせていただきました。
肩書きではなく、「何をしてきたのか」と「何が好きなのか」が、ちゃんと残る形で。
肩書等は、こちらをご覧ください。
ここから先は、小坂本人の言葉(一人称)で綴ります。
Scene 1:プールで身についたのは、「逆算」という呼吸
僕の仕事のベースは、たぶん水泳でできました。
目標から逆算する。
期限を決める。
やることを明確にする。
実行する。
結果を見る。
これを、淡々と回す。
水泳って、感情で勝てないんですよね。
「がんばった」だけではタイムは出ない。
だから、いつも逆算です。
いつまでに、何を、どのくらい。
「1月上旬にやります」みたいな曖昧さは、基本なくて。
「1月10日の試合」を決めないと、練習も変えられないから。
この癖は、そのまま社会人のスキルになりました。
ただ、これは副作用もあります。
僕は、時々嫌われます。
曖昧なまま進めたい人もいる。
言い切らないほうが安全な場面もある。
分かっています。
でも僕は、決めないと前に進めない。
だから、クリアにしすぎる。
たぶん、ここが僕の仕事のスタイルで、
ここが合わない人とは、正直、仕事がしづらいと思います。
Scene 2:新規事業の立ち上げから事業譲渡までで体感したこと
社会人になって数年、新規事業コンテストに優勝(通過)し、事業立ち上げをすることになりました。
最後には事業譲渡をし、自分の手を離れる経験もしました。
そのとき、すごく腑に落ちたことがあります。
正しいコトは、残らない。
できたモノだけが残る。
綺麗な戦略も、良い資料も、
現場で実際に動かなければ、未来にはつながらない。
逆算して、期日を決めて、実行して、結果を見る。
結局、これを回せるかどうかなんだな、と。
僕が実行のスピードを大事にするのは、
たぶんこの経験が大きいのだと思います。
Scene 3:コロナで計画が終わり、ECの仕事が始まった
事業譲渡のあと、僕は別の計画を立てていました。
スポーツ業界に恩返しがしたい。
セカンドキャリア支援のイベント・サービスを企画しよう。
そう決めて、準備も進めていました。
でも、コロナで全部止まりました。
予定していた未来が、いったん消えた。
正直、あの時はきつかったです。
ただ、不思議なことに、
そのタイミングでECの仕事が舞い込んでいました。
「ECはいつから始めたんですか?」と聞かれることもあるけれど、
実は作る側は昔からやっていて、
2012年頃からEC-CUBEやWordPressに触れていました。
だから、できることがあった。
すぐに計画を練り直し、止まっていられなかった。
そして、ここでまた気づくことになります。
「数字の分析なんて、誰でもできる」
僕は、どこかでそう思っていました。
でも違いました。
数字は見られても、
次の一手に変えられない。
変えても、実装まで届かない。
実装しても、意図が薄まって別物になる。
多くの人たちの結果が出ない理由は、いつもそこにありました。
Scene 4:僕は“数字”を見て、“人”を見る
広告は回している。
数字も取れている。
それなのに、商品が売れない。
こういうとき現場では、すぐに“正しい話”が始まります。
ターゲットが違うんじゃないか。
クリエイティブが弱いんじゃないか。
配信設計を変えよう。CPAを下げよう。
どれも正しい。
でも僕は、最初にそこへ飛びません。
数字を見すぎると、人が消えるからです。
人が消えた状態で改善すると、
「正しいのに売れない」が起きる。
そしてさらに数字を眺めて、さらに人が消えていく。
だから僕は、いったん“買わない理由”を集めます。
どこで止まったのか。
どこで怖くなったのか。
何が分からないままなのか。
ここは、画面だけでは辿り着けないことがある。
だから、僕は人に会いに行く。
現場を見る。
インタビューする。
声を聞く。
たとえば、60代の女性がターゲットだったお仕事がありました。
広告の中やLPで使われる、「美しくなる」という言葉は、きれいでした。
でも反応が弱かった。
インタビューをしてみると、ある女性がふっと言いました。
「あの頃に戻れたらな・・・なんて思うのよね」
“美しさ”じゃない。
もっと切実で、もっと個人的な願いだ。
若返りたい。
あの頃の若さに触れたい。
鏡の中の自分に、もう一度だけ期待したい。
これを自分自身で腹落ちして手触りするレベルで感じられるかどうか、ここが勝負だと思っているんです。
そうして、僕は、言葉を変え、設計も変えます。
ファーストビューの順番。
比較の見せ方。
安心材料の置き方。
選択肢の出し方。
買わない理由を、先回りして消す。
そしてもうひとつ。
僕は、ここで手を離しません。
分析する人と実行する人が分かれると、
意図が薄まるからです。
薄まった意図で作られた実装は、別物になる。
別物は、別の結果になる。
だから、意図のまま実装までやり切る。
配信設計も組み直して、LPも作り、最後まで届く形にする。
結果、商品が売れるようになりました。
獲得単価(CPA)は1/10になりました。
Scene 5:最終責任者が本気なら、売上は上がる
業務委託で、いろいろなプロジェクトに関わりました。
そこで確信したことがあります。
最終責任者が本気なら、売上は上がる。
これは根性論じゃなくて、本当の話です。
本気の人は、決める。
期日を決める。
変える。
結果を見る。
日々、様々なところから学ぶ。
この循環を回せる。
だからこそ、そういう人の横だととても仕事がしやすい。
「何が正しいか」を話して、「いつまでも決めない」
何も動いていないから、それは改善しようがありませんでした。
そうやって様々なプロジェクトに関わらせていただき、
売上を上げてきた経験が積み上がって、
「本気の人と仕事をしたら売り上げは上げられる」と確信するようになりました。。
Scene 6:だから、売上連動がフェアだと思った
関わり方も、途中で変わりました。
業務委託で部分最適をやるより、
EC事業全体を見て、売上に責任を持つ。
そのほうが、結果も出やすい。
そして、売上連動のほうがフェアだと思うようになりました。
理由は、ひとつです。
仕事で“おせっかい”ができるから。
売上が僕の報酬にもつながるなら、
遠慮している場合じゃない。
言うべきことは言う。
決めるべきことは決める。
必要なら、商品にも踏み込む。
逆算して、期日を決めて、やり切る。
お互いが本気になりやすくなる。
僕はこの形が、いちばん気持ちいいと思っています。
Scene 7:僕の仕事がやりやすい人、やりにくい人
僕は、いつもクリアにします。
目標を決める。
期日を決める。
やることを決める。
進捗を見える化する。
これをやるから、前に進む。
これをやるから、学習が積み上がる。
でも、これを好まない人もいます。
曖昧さを残したい人。
決めないほうが安心な人。
責任をぼかしたほうが楽な人。
そういう人とは、たぶん合いません。
逆に言えば、
本気で前に進めたい人とは、すごく合うと思います。
Scene 8:仕事も大事。けど、家族の方がもっと大事
血も涙もないように思われるかもしれませんが、
僕は基本的にプロ意識があり、正直で、そして前向きにやろうとしている人が大好きです。
仕事をしていて、こんな相談も来ます。
「すみません、子どもが体調不良でなので、期日に間に合わなそうです。〇日であればいけると思います」
「旅行にいきたくて、1週間休みもらいたいんですが、いいですか?」
仕事をしていたら、お互い様、なのでお互いが大変な時に助け合えれば良いと思っています。
仕事は本気でやっていますが、僕は自分たちの家族を削ってまで仕事をすべきだとは思っていません。
家族や仲間を大事にしあえる関係性の方が僕は素敵だと思っています。
同時に、仕事にプロフェッショナルな人ほど、家族をないがしろにしている人が多い、とも思っています。
その気持ちは分かるんです。仕事をしたら仕事をした分、売上・報酬は上がるから。仕事は分かりやすいから。
ただ、このバランスは非常に難しいんですが、これを一緒に悩みながら歩める人と、仕事がしたいと思っています。
おわりに:このページは、また書き換わる
このページは、完成品ではありません。
いまこの瞬間の、僕の「途中経過」です。
現場が増えれば、言葉が増える。
結果が出れば、言葉が変わる。
失敗すれば、また別の学びが増えると思います。
僕はたぶん、これからも逆算し続けます。
期日を決めて、実行して、結果を見て、また変える。
この物語が好きな人と、
次のページを一緒に作れたら、うれしいです。
つづく
