EC運営をしていると、売上が伸びてくるタイミングで「やることが急に増えて、何から手をつければいいか分からない」と感じることはありませんか?

業務が複雑になってくると、「AIで自動化しよう」「タスク管理ツールを使おう」など、効率化の手段を探したくなりますよね。でも、実はその前に見直すべき、もっと根本的なことがあります。

それは、「情報を自分がどう取り入れているか」という“インプットの方法”です。
今回は、ECの現場で忙しくなってきた人こそ知っておきたい、情報取得の基本について解説します。


1. 実は「印刷する」って、めちゃくちゃ有効なインプット手段です

スマホやPCでなんでも読める時代に、あえて「印刷して読む」なんて非効率に感じるかもしれません。
でも、紙に書かれた情報の方が、記憶に残りやすく、理解も深まるということが、実験によって明らかにされています。

たとえば、東京大学の研究チームが行った実験では、紙で読んだグループのほうが、画面で読んだグループに比べて、内容の記憶定着率や要点理解が高かったという結果が出ています。

紙媒体で学習した学生のほうが、重要な情報を見抜き、正確に記憶できる
出典:東京大学 大学院 総合文化研究科「紙の読書の優位性」研究報告

つまり、「大事な記事」や「あとで深く考えたい情報」は、印刷して読んだ方が圧倒的に効率的。
記憶に残りやすいし、余白にメモを取ることで創造的な思考にもつながります。


2. 情報の受け取り方、自分に合ってますか? 認知特性の話

情報収集の効率を高めるためには、「どんな形式で情報を受け取ると自分の頭にスッと入るか?」を理解しておくことがとても重要です。
この“自分に合った情報処理スタイル”は、「認知特性」と呼ばれています。

以下の6タイプに分けられるので、自分に当てはまるものを探してみてください。

出典:コグニスケール|認知特性について

視覚優位タイプ

  • 視覚・写真タイプ:写真や図などを「そのまま視覚的に記憶」するのが得意。ノートに図解したり、画像で理解するのが効果的。

  • 視覚・空間タイプ:空間や位置関係から情報を整理するのが得意。地図やチャートで覚えるのが向いています。

言語優位タイプ

  • 言語・音読タイプ:声に出して読むことで理解が深まるタイプ。音読や音声メモが効果的。

  • 言語・文章タイプ:論理的に文章を読んで理解するのが得意。活字中心のインプットが合います。

聴覚優位タイプ

  • 聴覚・音楽タイプ:リズムやメロディで覚えるのが得意。環境音やBGMをうまく使うと集中力が上がります。

  • 聴覚・音声タイプ:言葉を「音」として聞くことで記憶しやすいタイプ。VoicyやPodcastなど音声学習がおすすめです。


まとめ:自分の“頭のOS”を整えてから、ツールを使おう

業務を効率化するためにAIや自動化ツールを導入するのは、とても良いことです。
でも、その前に「自分がどう情報を処理するタイプなのか?」を知っておくと、ツール選びや習慣化の精度がぐっと上がります

  • 大事な資料は印刷して読む

  • 自分の認知特性に合ったインプット方法を知る

  • 情報を「量」ではなく「質」で取り入れる

これだけで、毎日の業務効率が変わります。

それでは。