ブライアン・トレーシーの話し方入門 を読んで

▼『ブライアン・トレーシーの話し方入門』

著者:ブライアン・トレーシー
訳者:門田美鈴
出版社:日本実業出版社

▼感想

随分と昔に、ブライアントレーシーの自己啓発のCDをよく聞いていました。冷静に考えると話している人は本人ではない(日本語なので)が、非常に話し方がうまかったことを覚えていたことから買ってみました。

全体として、タイトルどおり「話す」ということにフォーカスを当てて説明がされている本書。

スピーチをする・プレゼンテーションをする上で、準備が重要だということは元々知っていた(先輩に鍛えられた)。
改めてどんなことに注意をすべきか復習する上でも読んで見た。

 

内容としては非常に豊富で、しつこいくらいに準備が大事だと言っている。(まさにその通りだと思う)

様々な場所で、著名人の言葉を出して、説得力のある本になっている

著名な心理学者・哲学者のウィリアム・ジェームズは言っている。「ある気持ちになる最良の方法は、すでにその気持ちになっているように振舞うことだ」。

このように、学者などの言葉を巧みに使い、なるほど!と思わせてくれる。

 

また、こういった話法だけでなく、さすがに”話”だけで食ってきたブライアントレーシーと思わせてくれるのが、会場の準備の重要性だ。
スピーチの準備だけでなく会場や周辺の人たちとの準備も必要だと事例を使いながら非常にわかりやすく説明してくれる。

 

内容としてはスピーチを初めてする際には必読な本だと感じられた。
自分も会議があるときにはこのポイントをひとつずつ意識してこなそうと思っている。

▼Point

元々の素質など関係なく、雄弁家には誰でもなれる。
実際にそうなっている人たちがいることが書いてある。自信をもってスピーチに望みたいものだ。

何よりありがたいことに、優れた話し方は習得できるものだ。
(中略)
有名なギリシャ人雄弁家、デモステネスも初めは気弱で内気で、吃音と言語障害に苦しんでいた。

 

 

スピーチの不安に勝ちたいときの金言

皆あなたの成功を願っていると思うことだ。映画と似ていて、あなたは映画を見る価値がなく、無駄ものと思って見に行っているだろうか?講演も同じで、皆時間とお金を費やしてきているのだから、価値のある講演の成功を皆期待しているし、成功すると願っているとうことを思うことだ。

▼目次

  1. 人を動かすパワフルな話し方
  2. わかりやすく話す秘訣
  3. 成功は入念なプランと準備から
  4. 自信と心のコントロール
  5. 誰が聞いても好印象なスピーチの始め方
  6. 少人数の会議で成功するコツ
  7. 少人数のプレゼンテーションや交渉
  8. 聴衆を魅了する「演壇の魔術師」
  9. パワフルな声の磨き方
  10. 一流の話し手が駆使するテクニック
  11. 会場を管理する
  12. エンディングは華々しく!
  13. 説得力のあるセールス・プレゼンテーション